歯科医師の中でも専門医制度が確立している口腔外科。
患者さんからも専門の科として認知されており、卒業後の専門的な勉強と継続的なスキルアップが必須になります。
そのため、研修施設も充実しています。
日本口腔外科学会には専門医制度があり、診療経験年数や実績・診療技能によって、認定医・専門医・指導医の資格が認定されます。
この記事では、口腔外科医になるための項目と記事の後半には現役の口腔外科医のインタビューの一部を紹介します。
【最初の資格】口腔外科認定医になるために
まず、皆さんが取得できる最初の資格は「認定医」です。
認定医になるためには、
①1年間の初期歯科医師臨床研修とその後2年以上の研修
②上記期間内の経験実績と学術的研修実績
が必要となり、資格は、申請書類審査と筆記試験によって認定されます。
そこで、1年間の歯科医師臨床研修と歯科医師臨床研修修了後の研修期間を視野に入れて、専門の指導体制のある大学・病院歯科・開業医などの施設を選ぶことが大切です。
口腔外科の研修施設は大学病院・病院歯科等200施設以上あります。
(厚生労働省が運営するサイトD-REISに全施設情報あり)
その分、研修方針が「臨床重視」「研究重視」に分かれています。
また、施設で特に力を入れて診療・研究している分野(がん・外傷・顎関節症・粘膜病変など)に違いがあります。
あなたの希望する研修方針なのか、施設が力を入れている診療分野・研修分野などがあなたにも関心のある内容なのかを考えて、施設見学をする際にはこれらのことも確認しておきましょう。
口腔外科認定医になったら【専門医・指導医の道】
口腔外科は、認定医の資格取得後も継続的に学識を高め、診療技能の向上に励むことで専門医・指導医の資格を取得することができます。
【口腔外科認定医について】
口腔外科認定医とは、口腔外科専門医の資格取得に向けて、研修実績の中間目標として設定された資格です。
口腔外科認定医の取得には、初期臨床研修修了後2年以上の研修と申請書類審査、筆記試験の合格が必要です。
【口腔外科専門医について】
口腔外科専門医の取得には、歯科医師(医師)免許取得後、初期臨床研修を修了してから6年以上、学会認定の研修施設(准研修施設)に所属し、一定以上の実績を修めることが必要条件となります。
加えて、申請書類審査、筆記試験・口頭試験、手術実地審査の3段階を経て認定されます。
【口腔外科指導医について】
口腔外科指導医は、若手の口腔外科医を指導するに相応しいと認定された者に対し付与される資格です。
口腔外科指導医の取得には、初期臨床研修を修了後12年以上、口腔外科専門医取得後3年以上の研修期間を経て、口腔外科に係わる豊富な診療経験と学術的活動の実績が要求されます。
資格取得までに要する期間や費用によっては、道半ばで軌道修正が必要になるかもしれません。
実際に口腔外科として働く先輩に話を聞いて、情報収集をしてみてくださいね。
JDCnaviからのアドバイス【現役口腔外科医のインタビュー】
今回の研修情報に協力いただいた口腔外科専門医 入江彰彦歯科医師のインタビューをJDCnaviブログで公開中です。
・口腔外科を選んだ理由
・開院の際にこだわったポイント
・出張先での活躍ぶり
・研修医からの質問コーナー
などなど気になる情報が盛りだくさんです。
詳しくはこちらをご覧ください
【現役歯科医師のキャリア公開】口腔外科医を選んだ理由と開業へのこだわり
また、JDCnaviで紹介している口腔外科施設はこちらです。
・東海大学医学部付属病院
・国立国際医療研究センター病院
・横浜市立みなと赤十字病院
・藤沢市民病院
各施設の詳しい情報は直接施設へお問い合わせください♪
本記事の一部は下記URLを参考(抜粋)しております。
https://www.jsoms.or.jp/public/