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2022/07/26

【アイディアコンテスト2022】最優秀賞受賞者インタビュー!

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【アイディアコンテスト2022】最優秀賞受賞者インタビュー!



2月から5月まで開催した歯学部学生・臨床研修医限定アイディアコンテスト。

「私が創造する理想の歯科医院」をテーマに募集したところ、たくさんのアイディアをお寄せいただきまして、ありがとうございました。

今回は、最優秀賞に輝いた「患者さんのライフステージに寄り添う歯科医院」を考案した、北海道医療大学6年 楠本 理夏(くすもと りか)さんにお話を伺いました。

楠本さんのアイディアは、「小さな子どもがいて気軽に外出できない」、「高齢で足腰が弱くなり通院が億劫になった」など患者さんのライフステージの変化に対応するとともに、歯科医院に通いにくい事情を抱えている方、歯科恐怖症の方などのニーズにも寄り添った設備を併せ持つ歯科医院です。

例えば、「2つのエントランスを設置」。
一方はバリアフリーでベビーカーや車いすでも入りやすいエントランス、もう一方は親戚の家に遊びに来た感覚で通院できる一般の住宅のようなエントランス。


そのほか、託児・授乳ルームなど子育て中の保護者も通いやすい設備や、「セデーションルーム(鎮静薬を静脈に点滴し、ウトウトとした意識の薄い状況で治療する)」、「クールダウンスペース」、「カームダウンスペース(発達障害、知的障害、精神障害などをお持ちの方が外部の音や視線を遮断し気持ちを落ち着かせてパニックを防ぐためのスペース)」を設ける等、患者さんがよりリラックスして治療を受けられる工夫が盛り込まれています。


楠本さんの受賞作品はコチラから見られます◎

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歯科医院見学やアルバイトを通して患者さんのニーズを考えた



◆JDCnavi:
まずは、最優秀賞受賞の感想を聞かせてください。


◆楠本さん:とても驚きました。選んでいただいて光栄です。

◆JDCnavi:色々なアイディアが盛り込まれた歯科医院像ですが、思いついたきっかけなどを教えてください。

◆楠本さん:これまで複数の病院を見学させていただいたのですが、そのときの経験や大学の授業、病院実習、アルバイト、セミナー参加などを通じて感じたこと、考えたことを取り入れました

◆JDCnavi:アルバイトではどのようなことをしたのですか?

◆楠本さん:主に接客業を選びました。
歯科医師として現場に出たときに、色々な患者さんと関わることになると思ったので。お子さんとその保護者の方、ご高齢の方など、さまざまな年齢の人と接することができました。


◆JDCnavi:アルバイトを選ぶ視点が素晴らしいですね。
また、複数の病院を見学したそうですが、見学に行って印象に残っていることはどのようなことですか?

◆楠本さん:たくさんあるのですが…。
例えば、セデーションルームは大学病院、口腔外科、個人の歯科医院と見学することできました。
それぞれ雰囲気なども違いましたね。
歯科恐怖症はある程度の年齢になってから発症される方、特に成人を超えた女性が多いそうなんです。
患者さんの中には看護師をしている方もいらっしゃいました。
医療現場で血を見慣れている方でも歯科恐怖症になる方がいる、表面化していないだけでもっとたくさんの方がかかっているのかもしれないと思いました。

外出することのハードルを下げるさまざまなアイディア



◆JDCnavi:
診療台に隣接した託児ルームや授乳ルームなどのアイディアは、子育て中の方には嬉しいですね。


◆楠本さん:あるお母さんが「子育てがひと段落したからやっと親知らずを抜きに行かれる」と話しているのを聞いたことがあったんです。
その時に、すべての母親が子どもを預けられる環境にいるわけではないということが分かりました。
痛み止めでしのいだり、自分のことは後回しにしてしまったり。
そのような方でも行きたいときにすぐに歯科医院に行くことができる、その環境を用意できればと思いました。


◆JDCnavi:託児ルームが隣接していて、親からも子どもからもお互いの姿が見えるのは安心ですね。
また、カームダウンスペースなどもアイディアに組み込まれていますよね。


◆楠本さん:「自閉スペクトラム症」のお子さんを育てている方がYouTubeで日常を配信しているのを拝見し、パニックになってしまったときの大変さなど、外に出ることへのハードルがとても高いことを知りました。
ダウン症のお子さんを治療に連れていらっしゃる保護者の方を見ても、ものすごく気を張りながら連れてきていらっしゃる感じがしました。

歯科医院は広さに限界があるとは思うのですが、カームダウンスペースが取れたら、歯科医院への行きにくさが和らぐかなと考えたんです。

 

今後の目標について



◆JDCnavi:
今後の目標などを教えてください。


◆楠本さん:近い将来の目標は、目指す研修先とマッチングすることです。
少し先の将来は―、やりたいことが多くて、しぼりきれてはいないのですが。
私が一人前の歯科医師になる頃には、今よりも高齢者が増えて訪問診療の需要が高まっていると思います。
また、子どもの数が減っていく一方で、両親だけでなく祖父母やおじさんおばさん、みんなでサポートして育てる環境になって、歯科の受診率はむしろ上がるのではないか思うんです。
そして、その中には一定数、歯科に来にくい問題を抱えているお子さんもいると思います。
そういう患者さんにも対応できる歯科医師になりたいですし、勉強したいです。


◆JDCnavi:貴重なお話を聞かせてくださってありがとうございました。

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子どもの頃から医療人になる目標を持っていたという楠本さん。
常に夢に向かって意欲的に動いているところが、とても素敵ですよね。
アルバイト選びの視点や、実際の行動、情報収集力や周囲のニーズを見極める力など、お話を伺っている私たちにとっても勉強になり、取り入れたいことがたくさんありました。

ご自身が描く理想の歯科医師像になれるよう、心より応援しています。



 

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