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インタビューINTERVIEW

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  • 公開:2021/07/19
  • 更新:2021/07/19

【管理型と協力型の違いとは?】 臨床研修医にインタビュー!①

小森 彩加

小森 彩加 歯科医師


JDCnaviブログでは、
2022年度から歯科医師臨床研修制度が変わり、
地域包括ケアシステムの一環を担う人材育成に向けての研修が充実していくこと、
研修先の選択肢が広がることなどを、
お話してきました。

まだ知らない人は、こちらをお読み下さい。
「どう変わる?歯科医師臨床研修制度(2022年)」



今回は、実際、管理型研修施設を選んで
研修している研修歯科医師にお話を伺いました。



もちろん、現行の歯科医師研修制度での研修ですが、
歯科大学病院で1年間研修することを選ぶ人が多い中、
「歯科大学病院での管理型研修+開業歯科医院での協力型施設研修」
という形で、
半年ずつ異なる研修先を選んだこと、
そこで得たものなどを伺いました。
 

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研修先を選んだ理由


今回お話を伺ったのは、
鹿児島大学歯学部歯学科を卒業後、
東京医科歯科大学第二総合診療部で半年間の研修を経たあと、
現在、神奈川県のベル歯科医院で研修をしている
小森彩加歯科医師。

「進路に悩んでいた高校3年の時、
80才を超えた祖父が、食べ物を飲み込むことに非常に苦労していたんですよね。
そんな姿を見て、摂食嚥下に興味を持ち、歯科医師を目指しました」
と話します。

大学病院だけでなく、開業歯科医院の現場もしっかり見ておきたかったと
いう小森歯科医師。

ベル歯科医院での研修も選んだ理由は、
「臨床研修の制度がしっかりとしていて、
半年間でも多くのことが学べると思いました。
事前見学の際、
対応をしてくださった先輩歯科医師がすごくハキハキしていて素敵だったのと、
歯科医院特有の消毒薬のにおいがなかったのも印象的でした」
と当時を振り返ります。


 


歯科大学病院と開業歯科医院の違い

 


大学病院は、
「やはり同期が30~40人いて、心強かったですね。
憧れていた場所で研修できることは、やはりうれしかったですし。
それぞれの症例をまんべんなく経験できるチャンスがあって、
とても勉強になりました。

ただ、『研修医のために割り当てられた患者様を担当する』という感じで、
心のどこかで困ったら上の先生が何とかしてくれる、
と甘えた考えをしていた点があったかもしれません」

ベル歯科医院に来てからは、
「ここは担当医制で、研修医にも患者様が割り振られ、
診断、治療計画、治療を行います。
担当医として患者様が割り振られることにより、
治療に対してより責任感を持つようになったと思います」

また、
「衛生士さんや技工士さんとの連携も勉強になります。
患者様との事前ヒアリングや雑談の中から
痛いところや疑問などを聞いておいてくれるので、
診察にスムーズに入れます。本当に助かりますね」

スタッフとの連携の大切さも、ひしひしと感じているとのこと。

ちなみにインタビュー当日の担当患者は9人。
空いている時間は、模型で形成の練習や患者へ渡す資料作り、アシストなどで
一日があっという間に過ぎるそう。

「結構ハードです。でも、充実しています!
同期の研修医もいますし、先輩も優しいです。
患者さん、どんどん回すよ!と頼りにされると頑張っちゃいます!」


 

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ベル歯科医院では、院内での研修もさまざまあり、
毎週金曜日は「ドクター研修」を実施。
院長や他のドクターの前で治療をして、アドバイスや指導をもらいます。

「私は充填のケースをやりました。
『そこの場所を削る理由は?』など院長から質問を受けながら治療をするのですが、
本当に緊張しました!
治療だけでなく、診療姿勢や器具の持ち方からアドバイスをいただきました。
どうしても手元にばかり集中してしまうので、
指摘していただけて良かったです。
ちなみに、時間がかかったけどキレイにできたと思います!
言われたことを実践していくと、本当に身になりますね」



*******



大学病院から歯科開業医院での研修へ移り、担当患者を受け持つことで、
「患者様にとっては、ベテランだろうと研修医だろうと関係ない、
それを改めて実感し、気持ちを切り替えられたことがよかった」
と話してくれた小森歯科医師。

次回は、嚥下外来に見学に行った際のお話などをお届けします。

それまでに体験した現場とは異なるシーンが多く、
今後の進路もイメージできたとのこと。

お楽しみに♪


 

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