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インタビューINTERVIEW

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  • 公開:2021/07/05
  • 更新:2021/07/05

「卒業後5年が勝負!」―卒後研修施設「DHA」を創ったワケ

岩田 健男

岩田 健男 歯科医師/開業医/歯学博士


こんにちは!
JDCnaviブログ担当のマイ子です。


さて、今回は前回に引き続き、
医療法人社団健歯会 東小金井歯科院長 岩田健男歯科医師の
インタビュー記事②をお送りいたします。
(同院HPはコチラ https://www.higashikoganei-shika.com/
 





地域医療を支える開業医としても、
後進を育成する教育者としても活動する岩田歯科医師ですが、
今回は、教育者としての面をクローズアップしていきますね!



「卒業後5年が勝負!」―卒後研修施設「DHA」を創ったワケ編



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「歯科治療は『小外科』の連続。技術は磨かないとダメ」と、
卒後研修の大切さを説く岩田歯科医師は、
1999年に卒後技術研修施設「デンタルヘルス アソシエート(通称DHA
を設立しました。



設立に際して、2つのきっかけ



岩田歯科医師(以下())ひとつは、東京に本社を置く『相田化学工業』の
ご支援でした。
全国的に歯科診療所と多数の接点を持つ相田化学様が
卒後研修の大切さに理解を示していただき、 新宿の会場を用意してくださいました。
現在は市ヶ谷でDHAを継続しています。
もうひとつは、インディアナ大学の恩師Van Roekel先生が
私に『支台歯形成』を教えなさい、と示唆してくださったことです。

どの分野においても、「プロ」の共通点は、高等教育による技術の習得であると
話す岩田歯科医師。

(岩)私たち歯科医師は歯科治療のプロです。
若い歯科医師が高度な技術を習得するには、
卒後研修に参加して研鑽するしか手はありません。
つまり、若いうちに卒後研修に投資をし、 優秀な講師から学んで「知恵の運用」を
心がけるべきなのです。

岩田歯科医師自身は主に、
咬合と支台歯形成および パーシャルデンチャーの設計に携わってきました。
しかし、日常臨床ではエンド、ペリオ、義歯、CR充填、審美補綴、 インプラントなど
多岐にわたってこなしていくことが必要不可欠で、
これらをひとつひとつマスターして行かねばなりません。

大変なことですが、それらを学べるように、
DHAでは様々なセミナーを実施しています。
 

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講師には、各分野を専門的に教授できる先生方を選抜しているとのこと。
また、最近の受講生は勤務医が多く、 金銭的にも日程的にも制限が多いため、
この状況を鑑みて、受講料や日程調整など、
受講生にとって受講しやすい環境を整えているそうです。

現在は新型コロナウィルスの影響もあり、
いくつかの講座が延期になっているのですが、オンラインセミナーも配信しています。
ぜひ、HPもチェックしてください。

デンタルヘルスアソシエート  https://dha.gr.jp/


冒頭にご紹介したように、執筆活動にも力を注ぐ岩田歯科医師。
そのきっかけは、国際デンタルアカデミー在籍時に、
翻訳本や辞典づくりを手掛けたことでした。

(岩):その経験が楽しく、自分でも本を書こう、と思い立ちました。
1987年から2015年までの間に10冊の著書と約20編の論文を
書かせていただきました。
1987年から2000年までは審美関連の著作が多く、
以降は咬合、支台歯形成、長期経過の報告、インプラント、
修復歯科から予防歯科へのパラダイムシフトなどが増えていきました。
まさに、歯科の時代的流れを先取りしつつ追従して来たと思います。

70歳を迎えた現在、
(岩):正直、体力も視力も下降気味。週4日だけ歯科診療をしています。
今後は、診療所も卒後研修機関も若い優秀な先生方に譲って行くつもりです。
伴侶と仲良く好きなことをして(ゴルフとか!)、 日々をエンジョーイしたいです
と話しつつも、
(岩):自分が手がける最後の歯科書物になるであろう
『患者の人生を変える補綴治療』を現在模索しています
とニヤリと笑います。

書店に並んだら、ぜひ手に取ってみてくださいね(そして、レジへGO!)


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国試に受かり、資格を取ることはゴールではなく、 スタートなんですね。
その後、経験を積み重ねることで上手くなり、「本当のプロ」になる…

卒業後5年という、若く体力もあり、頭も手も動くその時期を
ぜひぜひ大切にしてください!

ちなみに、岩田歯科医師の息子さんも歯科医師とのこと。
5年ほど同院で一緒に働き、今春、駅をはさんだ反対側に開業されたそうです。
一緒にいるときは、さぞかし手取り足とり指導したかと思いきや
息子のやり方には一切口を出しません」とキッパリ。
(岩):特に、年寄りが若い人を患者の前で叱るなどしたら、
絶対うまくいきませんからね。 聞かれた時だけ答えることにしていました。
それを感じているのか、息子は私が主催する様々なセミナーを積極的に手伝ったり、
参加したりして、 自ら技術を得るようにしていました。

後を継ぐ、後を継がせる開業医の皆さんのところは、いかがでしょうか??

次回もお楽しみに♪


 

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