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インタビューINTERVIEW

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  • 公開:2021/07/12
  • 更新:2021/07/12

「歯科ほど良い仕事はない」―東京で一番ひなびた駅に開業して36年

岩田 健男

岩田 健男 歯科医師/開業医/歯学博士


こんにちは!JDC naviブログ担当のマイ子です。

今回も前回に引き続き、

医療法人社団健歯会 東小金井歯科院長 岩田健男歯科医師の
インタビュー記事③
をお送りいたします。




後進の育成にも力を注ぐ岩田歯科医師に、
若い皆様へ向けてのメッセージと、成功の秘訣を伝授していただきました。

ぜひ、最後までお読みください。


 


「歯科ほど良い仕事はない」―東京で一番ひなびた駅に開業して36年

 

 


1980年から卒後教育機関「国際デンタルアカデミー」の副所長として、
保母須弥也氏のもとで研修を担当していた岩田歯科医師。
1983年頃でしたか、ある夜の懇親会で受講生の切実な悩みを聞くことがありました。
受講生の先生達いわく、

研修内容が高級すぎて、渋谷では実践できても、 地方では役に立たないのですよ
と、本音を聞かされました。

岩田歯科医師(以下()):
ある意味世間知らずだった自分に気付いたのと同時に、

研修内容の再吟味が必要と感じました。
そこで、一念発起して、私が実施している研修は田舎では本当に役に立たないのか
検証しようと考えました。

東京で一番ひなびた駅を探してもらい、そこで診療所を開設して試そうと決意しました。



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「東京で一番ひなびた駅」 それが、東小金井駅でした。
(もちろん今は皆さんご存じの通り、都心へのアクセスも良く、
アットホームな商店街もある住みやすい人気の街です!!)

(岩)駅前といっても、当時、周りは全部キャベツ畑で、
商業施設はほとんど何もない、農家と住宅の地域でした。
1984年に開業、つまり検証実験を開始し、現在に至っています。
そして判明したことは、 これまでに長年かけて勉強してきたことを忘れず、
これまでに修得した質の高い歯科治療を実践し続けること、
そして卒後研修への参加を継続すること、
そうすれば成功とお金はおのずとついてくる
ということでした。



 


成功のための3大秘訣とは

 

 


最後に、学生や臨床研修医の皆さんへメッセージをいただきました。

(岩):前にも述べましたが、若いうちに卒後研修に投資して、
世界で通用する講師から出来るだけ多くのことを学ぶべきです。
そして、学んだ事を本業で実践する。
若い歯科医師がすべき良い投資は、 卒後研修、歯科診療所の設備の充実、
および家族への投資です。
忘れてはならないのが良くない投資で、 本業以外(例えば不動産、株、博打など)、
高すぎる車、 華美な装飾品など経費にならない、
見栄のための投資が挙げられます。
歯科治療は小外科の連続です。外科は技術がないと駄目。
プロになるために技術を磨いてください。
良い経験を積み重ねるべく、高等教育を受けましょう。

さらにもう一つ、歯科ほど良い仕事はないと説く岩田歯科医師に
成功のための3大秘訣を教えていただきました。

(岩)歯科医院の成功の秘訣は、
患者様との信頼関係の確立、つまり信用の確立です。
それを実現するため方策は…

秘訣1 リコール・システムの確立:治療に責任をもつこと
さらに、長年に亘って、患者さんのストックをつくることに意義があります。
これは、生き残り作戦の布石です。

秘訣2 歯科治療は小外科の連続
技術は磨かないと駄目。
卒後研修と診療設備への投資の差が、医院と治療内容の実力の差として現れる。

秘訣3 初診、診査、治療計画の段階の大切さ
「目から鱗の診断力を身につける」ことで、 他院との差別化を図る。

ぜひとも心のノートに書き留めてください。



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東小金井歯科の待合室の奥の壁一面には、
患者や教え子たちから届いた手紙やクリスマスカード、写真が
溢れんばかりに
掲示してあります。
(しかも、毎年、その前年にもらったものと張り替えているとのこと)

英語で書かれたカードも多いのは、大学などがひしめく立地上、
留学生や教職員など外国人患者も多いため。 地域の外国人ネットワークで
「英語が通じる敏腕歯科医師」としても有名だそうです!

お届けしたいことが多すぎて、長くなってしまいましたが、このあたりで。
成功の秘訣にあがっていることはまさに、
私たち患者サイドが歯科医院に「こうであってほしい」と求めているものばかりで、
これらを実践してくれる歯科医院がひとつでも増えると本当に嬉しいです。



岩田先生、お忙しい中インタビューを受けていただきまして、ありがとうございました。


 

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