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インタビューINTERVIEW

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  • 公開:2021/06/28
  • 更新:2021/06/28

最先端の歯科医療を学ぶ―「1978年、いざアメリカへ」

岩田 健男

岩田 健男 歯科医師/開業医/歯学博士

こんにちは!
JDCnaviブログ担当のマイ子です。
今週も、歯学部学生の皆さん、 臨床研修医の皆さんに役立つ情報をお届けいたします!


さて、今回から3号にわたって、
医療法人社団 健歯会 東小金井歯科院長 岩田健男歯科医師の
インタビュー記事
をお送りいたします。
(同院HPはコチラ https://www.higashikoganei-shika.com/

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最先端の歯科医療を学ぶ―「1978年、いざアメリカへ」
②「卒業後5年が勝負!」―卒後研修施設「DHA」を創ったワケ
③「歯科ほど良い仕事はない」―東京で一番ひなびた駅に開業して36年

の3号を予定しています。

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まずは、岩田歯科医師のご紹介から。
 

https://static.wixstatic.com/media/b803c6_872fd8bf5098487bb9648de4a01f416d~mv2.jpg/v1/fit/w_750,h_500,al_c,q_20/file.jpg

1950年京都府生まれ、現在70歳。
1976年に大阪歯科大学を卒業後、
1978年米国州立インディアナ大学歯学部大学院補綴科に入学。
1984年に東京都小金井市に、東小金井歯科を開業。
その後、デンタルヘルスアソシエート代表、
岩田オッセオインテグレーション研究所主宰、明海大学歯学部臨床教授など、
広範囲にわたり活躍、現在に至ります。



執筆活動にも尽力】


 

https://static.wixstatic.com/media/b803c6_680443cee91e4f4d8ca511e2a0372720~mv2.jpg/v1/fit/w_353,h_499,al_c,q_20/file.jpg
「支台歯形成のベーシックテクニック」
 (デンタルダイヤモンド社)

「日常臨床のためのオクルージョン」
 (クインテッセンス出版)

など10冊の著書と約20編の論文を発表。
地域医療を支える開業医としても、後進を育成する教育者としても、
エネルギッシュに活動しています。



最先端の歯科医療を学ぶ―「1978年、いざアメリカへ」編



現在ほど留学への門戸が開かれていなかった1970年代、
留学のチャンスを掴んだいきさつと、その経験から得たものなどを伺いました。





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1976年に大阪歯科大学を卒業した岩田歯科医師。
岩田歯科医師(以下()):卒業と同時に、東京の渋谷にあった保母須弥也先生が
主宰しておられた『国際デンタルアカデミー』に全日制研修生として2年間在籍し、
講習と臨床を手ほどきして頂きました。
その間の功績を認められ『保母奨学金』を頂戴しましたので、
これを糧に米国留学を決意しました
と当時を振り返ります。

1978年に米国インディアナ大学の歯学部大学院補綴科に入学。
 同大学を選んだ理由
(岩)インディアナ大学は、当時世界で一番と言っていいほどの歯科大学で、
補綴学のJohnston教授、歯科材料学のPhillips教授、 歯周病学のO'Leary教授をはじめ、
全米で使われていた教科書を執筆するようなトップレベルの教授が

たくさんいらしたのです。
勉強するなら、ぜひこの大学で、と希望しました
と話します。

 留学生活について
(岩)ひと言で言わせてもらえば、『とにかくハード』でした。
ウイークデイは朝8時に登校し、830分から12時まで歯科材料学科教授、
補綴科教授、顎顔面補綴科教授、歯周病学科教授、保存学科教授らを交えた
文献レビューとディスカッション形式の討論授業、
13時から17時まで実際に患者を治療して、
決められた診療の必要単位をこなさねばなりません。
そして、17時以降は図書館に通い、明日の討論授業の準備をすると同時に、
患者の補綴物製作のための技工作業をせねばなりません。
したがって、たいてい帰宅は午前様で、睡眠時間は35時間でした。
3年目からは博士論文のための実験と論文作成が加わりますので、
寝ている暇がない生活を強いられます。
米国の大学院はまさに修羅場でした

3年間の研鑽を経て、
臨床系の博士号である Master of Science in Dentistry(通称MSD)を
授与されました。
また、大学院補綴科の年間最優秀学生1名に与えられる
「John F Johnston Scholarship」も受賞しました。
(岩田歯科医師いかに優秀かが、この2つからもよく分かりますね!!)

 現在の歯科学生、臨床研修医について感じること
(岩)歯科治療は『小外科』の連続です。 外科は技術がないとダメ。
私が学生の時は、学生でありながら、多くの患者を診ました。
でも、今は縛りや制約があるので 学生が診られる患者数は本当に本当に少ない。
そのため、卒業して国家試験に受かっても、 手が動かない人、患者に話せない人も
多いです。
卒業後、5年が勝負です。
最初の5年間で技術を身に着けたら、将来10倍、20倍稼げるようになります。
プロになるために技術を磨いてください。
良い経験を積み重ねるべく、高等教育を受けてください

と熱いエールを送ってくれました。

そんな思いから、
1999年に卒後研修機関デンタルヘルス アソシエート(DHA)を開設。
HPはコチラ https://dha.gr.jp/

どのような施設なのかなどは、また次回にお届けしたいと思います。

私マイ子は、今回の企画で、初めて岩田歯科医師にお会いしました。
事前に拝見していた偉大な経歴に、実は緊張していた私ですが、
目をキラキラさせ、穏やかな話し方をされる岩田歯科医師のおかげで、
緊張が和らぎました。

医院にも、DHAにもたくさんの人が集まるのは
岩田歯科医師のお人柄ゆえでしょうね。

東小金井歯科の院内は、さまざまなホッとできる要素があるのですが、
それはまた次号以降で(*´艸`*)


 

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