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インタビューINTERVIEW

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  • 公開:2022/11/11
  • 更新:2023/11/24

【育児休暇から復帰した女性歯科医師へのインタビュー①】産休・育休制度のリアルな実態とは?

冨山 真理

冨山 真理 歯科医師

歯学部学生の約7割を占めるといわれている女子学生。
その中でも、いつか結婚して、子どもを産みたいと考えている方も多いのでないでしょうか?

本記事では、妊娠中から育児休暇中、その後の歯科医師として勤務復帰後までの各シチュエーションにおける業務内容やその実態について、実際に育児休暇から復帰した冨山真理歯科医師にインタビューした内容をお届けします。

※インタビューは2018年1月に実施したものになります。

【育児休暇から復帰】富山真理歯科医師のプロフィール

富山 真理 歯科医師

徳島大学歯学部卒業
2016年12月 産休・育休を取得
2018年1月   歯科医師として復帰

勤務先の「ベル歯科医院」では、初の産前産後休暇・育児休暇の取得者。

女性歯科医師による産休・育休制度のリアルな実態に迫る!

Q.ベル歯科医院では初の産休、育休取得とのことですが、院長やスタッフに妊娠について報告したのはいつ頃ですか?

通常お勤めされている方は安定期に入ってから報告する方が多いようですが、私はつわりがひどかったので、安定期に入る前、妊娠2ヵ月目くらいで報告しました。

通勤途中、ものすごい吐き気でダウンして医院にたどり着けないこともあり…。

実は、担当している患者さんのご予約を急遽キャンセルさせていただくことや、ほかの先生に代わってもらうなど、患者様にもスタッフにも迷惑をかけてしまい、『辞めた方が良いのではないか』と考えたこともありました。

Q.つわりがひどいと本当につらいですね。

食べ物や電車の中のニオイで気持ちが悪くなってしまうなど、生活に支障が出る人も多い中、先生が続けようと考え直したきっかけは何でしたか?

スタッフもですが、患者様へ妊娠の報告と産休、育休の予定などを伝えたところ、『おめでとう』と皆さん笑顔で言ってくださって…。

自身の体験や、お孫さん誕生の話などをしてくださる方も多く、たくさんの祝福や皆さんからの励ましで、『子育てをしながらでも仕事を続けられるということを、身をもって示そう』と考えました。

Q.休みに入る前に引き継ぎなどで気を付けたことは何ですか?

まずは、担当していた患者様の治療計画を確認し、私の休み中に担当させていただく医師を紹介し、顔合わせをするようにしました。

予防処置を進めている患者様には、担当歯科衛生士と相談し、1年間のスケジュールを組み立てました。

そのほか院内の業務、歯科医師をまとめるサブリーダーの役割や、会議での担当を後輩に引き継ぎました。
また、勤務時間についても相談に乗っていただきました。

Q.2017年2月に無事に出産されたあとの1年間の育児休暇中、医院の情報収集などはどのようにしていましたか?

毎週の会議の議事録を送っていただき、チェックしていました。
またスタッフとはメールなどで近況などを報告し合っていました。

なので、いつも頭のどこかには仕事への思いがありましたね。
復帰、すっごい楽しみだったんですよ~! 

子どもはもちろんかわいいのですが、やっぱり仕事も好きですし。


現在は16時45分までの時短勤務で、仕事と家庭を両立している冨山歯科医師。

スタッフや患者様からたくさんの祝福を受けたのは、それまで真摯に仕事をし患者様と向き合い、信頼を得てきたからこそだと思います。

クリニックにとっても、冨山歯科医師の産休・育休取得は、あとに続く方たちへの大きな指針となったことは間違いありません。

次の記事では、「復帰後の激変生活編」をお届け致します。
 

育児休暇から復帰した女性歯科医師へのインタビュー②

育児休暇から復帰した女性歯科医師へのインタビュー③
 

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