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  • 先輩に聞く
  • 公開:2023/12/08
  • 更新:2023/12/08

【迫る!歯科医師国家試験】先輩に聞く試験に向けての対策と心構え

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第117回歯科医師国家試験は令和6年1月27・28日です。
国試に向け、日々頑張っていることと思います。

勉強をやればやるほど、「これでいいのか」という不安がつのるものですが、みなさんはどうやって乗り越えていますか?

本記事では歯学部学生の”関ヶ原の戦い”ともいえる「国家試験」に向けての精神面のアドバイスを、先輩歯科医師の言葉を交えてお伝えしてまいります。

国試に向けて不安になってしまう気持ちの解消法

        

これまで勉強に邁進してきて、ふと自分の勉強の仕方が正しいのか判らなくなってしまった場合

これに関しては、自分に自信を持ちましょう。

そもそも勉強のやり方に、正しいも間違いもないのです。
自分に合った勉強方法を続けてきたならば、自分自身を信じてブレずにそれを続けましょう。

国試対策の為の勉強に何をすればいいのか…と、根本的な不安に陥ってしまった場合

一旦気持ちも作業も切り替えて、卒試の為の勉強を思い出し、振り返るのも一つの方法でしょう。

そもそも卒試の問題が多くて大変、覚えることがたくさんあるというのは、国試の為に学ぶべき事が詰め込まれているからです。
卒試に合格できるということは、国試の為の勉強方法は身についていると言っても良いでしょう。

国試の合格率ばかりが気になってしまう場合

合格率が気になるのは当たり前ですが、それを不安要素にしないようにしましょう。

国試は選抜試験ではないので、何人合格しても良いのです。
また、一概に合格率といっても公表されている合格率は「合格者/受験者」で換算されています。

実際は「合格者/出願者」ですので、多少の差異はあります。
例年の合格率に惑わされず、「今年の合格率を自分があげる!」くらいの勢いで臨みましょう。

【先輩歯科医師に聞く】国試に向けてのアドバイス

               

神奈川県海老名市にある「ベル歯科医院」歯科医師、1年目から大ベテランまでの総勢9名の先生方に取材しました。
モチベーションの保ち方、勉強のスケジュール管理などぜひ参考にしてみましょう。

●モチベーションの保ち方

【1年目研修医】
・合格後にやりたい事を考えておく
・国試が近づくと緊張するので、試験後の楽しみを考え気分を紛らわせた

【2~3年目歯科医師】
・卒業旅行の予定を立てたりして、自分なりの息抜きを見つけ「OnとOff」の切り替え
・友達と勉強の進度を確認し合う
・研修施設の見学に実際に行って、自分を奮い立たせる
・自分に合う勉強法だけでなく、場所や時間にも気を使った
・周囲の人とコミュニケーションをとる
・合格後のイメージを持つ

【3年以上歯科医師】
・毎日運動をする
・同級生と問題を出し合う
・美味しいものを積極的に食べる
・毎日の勉強スタート時間を決める
・一日単位、週単位の目標を立てる
・学校で勉強をする、友達と勉強をする
・合格後のやりたい事を支えにする

どの先生方にも共通することは、楽しい事を意識して乗り越えてきたのがよくわかります。

●勉強のスケジュール管理​​​​

【1年目研修医】
・長期/中期/短期を決めてスケジューリング
・一日短期で行う事を細かく決めていていた
・毎日行う習慣づけをしていた
・先生に相談し、スケジュール管理をしてもらった

【2~3年目歯科医師】
・起床時間と就寝時間、食事の時間をある程度決めて習慣化してメリハリをつけ、同時に体調管理もできた
・短期目標と長期目標を立てる
・周囲との差異が少ないように進行状況を確認する 

【3年以上歯科医師】
・一年のスケジュール、一か月のスケジュール、一日のスケジュールと細分し紙に書き出し可視化させる
・一日のスケジュールは必ず終わらせる、早く終えたら帰宅する
・暗記は朝と夜、昼食後はダレてしまうので得意な分野を勉強
・苦手分野メインでスケジュールを組んだ

先輩歯科医師の方々、余念がありませんね。
やはり時間を意識する事で自己管理を徹底する大切さが分かります。

最後にベテラン歯科医師からのアドバイス

ここでは試験に限らず、人生の先輩としてアドバイスができればと思います。
みなさんに望むことは、能動的に行動できる人になることです。

自分から目標をもって行動できる人は、心配も行動力に変えることが出来るでしょう。
まわりに多少の変化があっても、ご自身が確立されているでしょうから、大きな影響を受けずに強みを伸ばしていけることでしょう。

ですが、多くの人はそうはいきませんね。

それなら、行動力に結びつける「何か」を見つけましょう。
それが憧れからくるものでもいいですね。

また、とにかく現状を変化させたいという漠然としたものでもいいでしょう。
とにかくその場に留まる状態は避けましょう!

自分から動くことで、方向性は見えてきます。また必要なものも見えてきます。
何より、自分の位置がハッキリとわかるのです。


仮に、「何もない、どうしよう」と思っている人も、試験への不安を通して自分を見つめ直すチャンスと捉えてみましょう。
ご自身の再確認です。

そして自分の仮説を立てて先行きを構築していくのです。

何のためにやるのか、取り敢えず仮で良いので「意味づけ」が大切です。
ここまで頑張ってきているのですから、投げ出すことだけは避けましょう。

今の社会はチャンスが多い時代だと思います。
自分の選択次第で受動的な生活から前を向いていけるようになるでしょう。

試験勉強を通じて様々なものを得ることができる

ここからは少し勉強に関してお伝えしたいと思います。

歯科医師国家試験は本当にたくさん勉強をしなければならず、受験者の皆さんは心身ともに疲れてしまいますね。

この過酷な試験勉強を通じて、覚えるだけの勉強にとどまらず、実際に社会に出たときに非常に役立つ経験に結び付けることができます。

試験勉強は「勉強の仕方の技術」「試験を解く技術」「点を取る方法」など、様々な技があると言えます。

「期限までに到達するタイムマネジメント」社会に出ると、直接的な試験を受ける機会は減りますが、別の形のハードルを課せられて、それを越える力が試されます。

そのような時、試験勉強を通じて「外圧的」に得た経験が自分の中で消化され、能動的に行動する力に変換されていることに気づくでしょう。

歯科医師国家試験という、高いハードルを目指し乗り越えようとする皆さんですから継続力があります。
その力を信じて乗り越えていってください。

かつて歯学部学生だった諸先輩たちも、この重苦しい試験を乗り越えてきました。
自分を信じて、未来を夢見て突き進んできました。

現在も歯科医師として自分を信じ前進し続けています。

みなさんが未来へのステップを踏めるように、当サイトでは全力でエールを送り続けさせていただきます。
応援しています。


【インタビュー取材協力】
「ベル歯科医院」歯科医師の先生方
興味のある方はこちらをクリック  
https://www.bell-dental.com/

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