- 公開:2026/03/09
- 更新:2026/3/9
【インタビュー】症例数2,500件を経験した歯科医師研修医が語る「良い研修先の見抜き方」
山本 順登 歯科医師
症例数を基準に研修先を選んだ理由|山本順登先生インタビュー
初期研修の1年間で、どれだけ臨床力を伸ばせるか――その鍵を握るのが「症例数」という指標です。
どんなに教育カリキュラムや環境が整っていても、実際に患者さんを診る経験が不足していては、技術も判断力も身につきません。この記事では、症例数を軸に研修先を選び、実際に大きく成長した山本順登先生の体験をもとに、その理由を詳しく紹介します。
初期研修の1年間で、どれだけ臨床力を伸ばせるか――。
その差を大きく分けるのが、「どれだけ症例を経験できるか」という視点です。
研修先を選ぶ際、多くの学生が「教育体制」や「雰囲気」に注目しますが、実際に手を動かす機会がどれだけあるかは見えにくいものです。そんな中、“成長のスピード”を最も現実的に測る指標として注目されるのが「症例数」です。
今回は、症例数を重視して研修先を選び、1年間で約2,500症例を経験した山本順登先生にインタビュー。どのように研修先を選び、どんな成長を実感したのか、そのリアルな体験をQ&A形式でお届けします。
初期研修先を選ぶ際、どのような点を重視しましたか?
山本先生
一番重視したのは「症例数」です。
初期研修の1年間でどれだけ臨床力を伸ばせるかは、実際にどれだけ患者さんを診るかに大きく左右されると考えていました。カリキュラムや設備も大切ですが、経験の量がなければ技術も判断力も身につかないと思ったからです。
症例数を重視しようと思ったきっかけは何ですか?
山本先生
見学に行った際に、「どれくらい成長できるのか」が見えづらかったことがきっかけです。
- どれくらいの症例を経験できるのか
- どこまで自分で治療を任されるのか
- 1年後にどのレベルに到達できるのか
これらを客観的に判断する指標として、一番分かりやすかったのが「症例数」でした。
実際にどのように研修先を比較しましたか?
山本先生
6つの歯科医院を見学し、「症例数」と「教育体制」の2軸で比較しました。
最終的にベル歯科医院を選んだのは、次の3点が決め手です。
- 若手ドクターが多く、1年後の自分をイメージしやすかった
- 5年間の研修プログラムが体系化されていた
- 予防歯科に力を入れており、自分の将来像に合っていた
実際に経験した症例数はどれくらいですか?
山本先生
1年間で約2,500名の患者さんを診ました。
見学やアシストも含めてですが、かなりの数を経験できたと思います。
同級生と比較すると、以下のような差がありました。
- 私:約2,500人
- 同級生A:約1,000人
- 同級生B:約400人
この差は、1年後の臨床力に大きく影響すると実感しています。
症例数が多いことで、どのような成長を感じましたか?
山本先生
成長スピードが圧倒的に早いと感じました。
特に以下の点で大きな変化がありました。
- 診療の流れが自然と身につく
- トラブル対応の引き出しが増える
- 診断の精度が上がる
- 患者さんとのコミュニケーションが上達する
単なる「経験の量」ではなく、「成長のスピード」が違うと感じました。
症例数が多い医院にはどんな特徴がありますか?
山本先生
共通しているのは「任せる文化」と「教育体制」が両立していることです。
- 研修医にも段階的に治療を任せる
- 基本治療(CR・根治など)の反復回数が多い
- 先輩の症例を近くで見られる環境がある
若手が成長しやすい医院は、例外なくこの2つがセットになっていると感じました。
研修先を選ぶ際、症例数だけで判断しても良いのでしょうか?
山本先生
症例数は非常に重要ですが、それだけで決めるのはおすすめしません。
教育体制や働きやすさも含めて、総合的に判断することが大切です。
ただし、「どれだけ経験できるか」は確実に将来に影響するので、必ず確認すべきポイントだと思います。
見学時に症例数はどのように確認すれば良いですか?
山本先生
具体的に聞くことが大切です。例えば、
- 「研修医1人あたり年間どれくらい担当しますか?」
- 「研修医が主担当になる割合はどのくらいですか?」
といった聞き方をすると、実態が見えやすくなります。
症例数の多い環境はどんな人に向いていますか?
山本先生
早く臨床力を身につけたい人には特に向いています。
将来、開業や即戦力として働きたい人にとっては、大きなメリットになります。
これから研修先を選ぶ学生へメッセージをお願いします
山本先生
初期研修の1年間は、歯科医師としての土台をつくる非常に重要な期間です。
症例数は、
「どれだけ成長できるか」を具体的に示してくれる指標です。
自分がどんな歯科医師になりたいのかを考えた上で、
その目標に近づける環境を選んでください。
後悔のない選択をしてほしいと思います。
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