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インタビューINTERVIEW

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2022/09/21

【訪問診療の表と裏②】ここだけの話を公開

大澤 次郎

大澤 次郎 歯科医師/訪問・システム開発担当 

大澤歯科医師が考える訪問診療について伺うと、このような言葉が出て来ました。

「人間の欲のうち、最後まで残るのが『食欲』だと思います。
おいしく食べるということをできるだけ最後までサポートすることが、訪問診療において大切なことだと思います。
外来診療よりも、より患者様の生活全般に寄り添った診療ですね。

入れ歯が合わなかったり、歯がぐらぐらしていたり、歯がなくなってしまいおいしく食べられなかった方が、治療して食べられるようになり、喜んでもらえることが何よりうれしいです」

 

生涯その方の口腔に携わることが出来る



思い出に残る患者様について伺うと、

「居宅で診療していて一度中断になっていた患者様を、また施設でも診療させてもらえるようになったことがあったんです。

生涯その方の口腔に携わることが出来るのはやはり訪問診療だなあ、としみじみ思いました。
心を開いてくれる患者様が増えると、親族が増えたようで嬉しいですね。
息子のようにかわいがってくださったり、手品を披露してくださる方もいらっしゃいました」

素敵な出会いがある一方で、たくさんの別れもあります。
「訃報を聞くと、本当に本当に悲しいですし、喪失感に見舞われます。
でも、最後にその人のQOLを上げるお手伝いができたことはよかった、歯で噛んで食べられるようになるというプラスの関わりができたことは価値があることだ、
そう思えるようになってからは、少し楽になりました」

 

訪問歯科医に向いている人とは・・・?



訪問歯科医を目指す皆さんへメッセージをいただきました。

「歯科技術についてはもちろんですが、
嚥下摂食や高齢者・要介護者の病気について、認知症患者への対応についても勉強しておくといいと思います。
人の話に耳を傾けるタイプの人の方が向いているかもしれませんね
話したいことは、忙しくても聞いてあげる。
認知症が進んでいる方の言葉は否定してはダメです。
何回か訪問しているのに『初めまして』と言われることもあります。
訪問して、顔を見る回数を重ねて、患者様としっかり向き合ってください」

研修先を選ぶ際のポイントについては、
専任で長くやっている訪問診療従事者がいるところを選んだほうがいいと思います
数は多くないかもしれませんが。
事前にしっかり情報収集をしてくださいね」

 

「食べる」を支える訪問診療へ

大澤歯科医師の今後の目標なども伺いました。

「今後、嚥下摂食に関する対応がより必要になってくると思われるため、現在の自分のスキルを向上させていきたいです。
ものを食べる際には、頬っぺたと舌で歯の上に食べ物をのせる→かみ砕くの一連の動きを無意識のうちにしているのですが、年を取るとこれが出来なくなってきます。
足腰が弱って歩けなくなるのと一緒で、頬などの筋肉が衰えるからなんですよね。
いくら歯を直しても、その動きが出来なければ、上手く食べられません。
そういった点のトレーニングなども今後取り入れていきたいですね」


「食べる」を支える訪問診療。
現状からさらに一段上を目指します。


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最後にちょっとこぼれ話など



大澤歯科医師は、実は理学部を卒業し一般企業に勤めた後、歯学部に入り直し歯科医師となった異色の経歴を持っています。

プログラマーとして活躍していましたが、
もともと人と接するのが苦手なのに、このまま人と関わりの少ない職業についていていいのだろうか」と自問自答。

一念発起し、東京医科歯科大学へ入学、歯科医師の道へと進みました

現在は、診療を行うとともに、休日などを利用して、歯科医師専用の画像処理ソフト開発なども行っているとのこと。
「プログラミングが趣味なんです。
プラモデル作りとか日曜大工とかと一緒で、要するに『ものづくり』ですね!」

丁寧な診察をするその職人気質は、趣味にもあらわれているようです!

 

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