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インタビューINTERVIEW

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  • 公開:2021/08/16
  • 更新:2021/08/16

【歯科麻酔科医が描くキャリアパス③】 聞く人を惹きつける巧みな話術の裏側に迫る

望月 亮

望月 亮 歯科医師/歯学博士


こんにちは!JDCnaviブログ担当のマイ子です。

今週も、歯学部学生の皆さん、臨床研修医の皆さんに
役立つ情報をお届け致します!

今回は、先月ベル歯科医院(神奈川県)で行われた
望月 亮(もちづき まこと)歯科医師の講演会、のあとの懇親会のお話です。

近くの美味し~い小料理屋に場所を移して行われました。
(※2019年11月の話です)





*******




日本麻酔科学会の理事を務め、
数多くの認定医の資格を持ち、
開業医として活躍しているのはもちろんのこと、
大学や専門学校などでも教壇に立つ望月歯科医師。

懇親会は、望月歯科医師のところに
入れ替わり立ち代わり若い歯科医師たちがお酌に行く…

そんな光景をイメージしていたのですが、
予想は完全に裏切られました!

開始4分、望月歯科医師自らが、
あっちの歯科技工士の席へ、こっちの歯科医師の席へと移動し、
トークを弾ませる展開が繰り広げられました。

「最初に歯科技工士の席に向かったのは、
彼にとって、今日の話は興味が湧かないものだったんじゃないかと思って。
麻酔の話って、技工士さんには直接関係ないでしょ?
反応が気になったんだよね」
とこっそり話してくれました。

席の移動やトークの裏に隠された気遣いに
密かに圧倒されてしまいました。



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各地でさまざまな講演をする望月歯科医師、
講演のコツなども教えてくださいました。


まずは、会場のサイズや来場者の雰囲気で
声の大きさやトーンなども変えている
とのこと。

そして、
「話す内容を聴衆によってカスタマイズ」

今回は、当初歯科麻酔の話に特化して進める予定だったとのことですが、
「広報担当さんやマイ子さんといった歯科医師でない方もいると聞いて、
急遽2日前に内容を変更したんです」

大学や専門学校で教壇に立つ際は、
「つまらなそうに座る学生をいかに眠らせないようにするかを
考えているんだよね」とニヤリ。

今回の講演会もまじめな話なのに度々のジョークに大爆笑が起こり、
予定の1時間半は瞬く間に終わってしまいました。

聴く人の立場に立った話し方や、内容選び、そして、サービス精神が
聴衆を惹きつけるんですね。

望月歯科医師の面白い講義を受けられる学生は幸せですね!





そして、どうしてそんなに上手く楽しく分かりやすく
話せるのかという問いに、
「すべて患者さんのおかげですね。
診察の時、理解してもらえるように話そう、伝えようと思いながら話しているうちに、
上手くなったんだと思います」


「患者さんのおかげ」

さらっと出たその言葉が、実はこの日一番印象に残りました。

何というか、前向きに生き、周囲をリスペクトしている人は、
日常から得るものも本当に多いんですね。
姿勢や考え方をも見習わねばと思いました。

そして、何より望月歯科医師自身が一番楽しそうだったのが印象的でした♪



 

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