第1回
歯学部学生・臨床研修医限定!
口腔のセルフケアを
楽しく・好きにする
アイディアコンテスト 2020
主催:JDCnavi事務局
協賛:日本フィンランドむし歯予防研究会、㈱ロッテ
2020年3月から2020年6月に実施した
「第1回口腔のセルフケアのアイディアコンテスト」の結果を発表します。
多くのご投稿をいただき、誠にありがとうございました。
すばらしい作品たちをご覧下さい。
第1回 アイディアコンテスト 受賞者
最優秀賞1名
賞金 + 記念品※
※書籍「5つのスキル」+スポンサー提供商品

歯磨き手帳アプリ
東京医科歯科大学6年 松坂裕梨さん

期待する効果
適切なセルフケアの習慣化、若年層のかかりつけ医のいる割合の上昇、定期的な歯科検診のより多くの方への習慣化、歯磨きを楽しく行ってもらうこと。
対象者
歯磨きが習慣化できていない若年層、ファミリー層
内容
日々の歯磨きを記緑するアプリに育成ゲーム要素を入れて、歯磨きを楽しく行い、歯磨きの習慣化を狙います。
具体的に想定している機能としては、以下に記載します。
1. 歯届きを行った時間帯、かかった時間、回数を記録する。
2. 育成ゲームの要素を入れ、歯磨きの記緑でキャラクターを育てられる。
3. 歯科情報のコラムを配信する。
4. 定期検査の時期をアラートする。
5. かかりつけの医院との提携し、口腔内診査の結果がアプリで確認できる。
6. 家族モードを設け、家族人数分のアカウントを作成できる。
7. フロス等の補助清掃器具を使うと歯みがきコインが貰えて、キャラクターのアイテムと交換できる。
受賞コメント
受賞を知って、とてもうれしく、家族にすぐに伝えました!大学病院で患者さんを診るときに『歯磨きどうやっていますか?』と聞くと、『毎日きちんとやるの面倒くさい』と言われたり、『ちゃんとやってますよ~』と漠然とした答えが返ってきたりということがあったので、患者さんが歯磨きを積極的にやろうと思えて、なおかつ歯科医師も活用できるツールがあればと思い、このアプリを考案しました。友人が毎日ゲームをしているのを見て、育成ゲームの要素をいれることで、歯磨きも楽しく毎日続けらるかなと考えました。
審査員コメント
- セルフケアを数値化することにより自己評価を行い易い。動機付けにも応用可能。
- ゲームと連携することで継続を促す歯磨き手帳アプリのアイディアは、口腔衛生に関する意識が高まると期待されます。
- 口腔ケアは「歯磨き」だけではないので、間食の摂取状況もこのアプリに組み込むとさらに良いものになる。対象集団が絞れており、論理の飛躍もさほど見られず悪くない。ところで、ゲーム的要素は必ず「飽き」が来る。その時に口腔ケアにも飽きがくる。それが課題。
- 「育成ゲーム」との親和性を論理的に見抜いている。プレゼン書式も優れている。
優秀賞2名
賞金 + 記念品※
※書籍「5つのスキル」+スポンサー提供商品

目でみてわかる 新しいデジタル口腔衛生指導
広島大学病院 臨床研修医
広大研修医チームデジタル歯科
吉賀ちひろさん・畠山理恵さん

期待する効果
3Dデジタル画像を活用することで、ブラッシングが苦手な部位を正確に目でみることができ、セルフケアの向上につながる。また、プラーク付着範囲の定量評価は、口腔衛生状態をよりよく反映することができ、モチベーションの向上につながる。
対象者
すべての人
内容
プラーク染色後の歯列を口腔内スキャンにて撮影し、カラー3Dデジタル画像を構築する。この画像は様々な方向から口腔内を確認することができ、正確なプラーク付着部位を確認できる。さらに、プラーク付着範囲の面積率を測定することで、適切な口腔衛生指導法を提案する。
審査員コメント
- 歯科医療関係者、患者双方にメリットのある良いアイディアだと思います。
- 仮説を実験で検証している点を評価。
- オレリーのPCR法の欠点は、私も常日頃から感じていたので同感である。今回の提案は実用化は困難ではなく、診療室における保健指導で有効性を発揮すると考える。イノベーションとしてアイデアは素晴らしい。
優秀賞2名
賞金 + 記念品※
※書籍「5つのスキル」+スポンサー提供商品

アプリ連動型多機能電動歯ブラシを
用いた
セルフ‐プロフェッショナル
オーラルケア支援システム;
S‐POCSSの開発・普及
長崎大学6年 山本詩織さん

審査員コメント
- カメラを搭載した(電動)歯ブラシを用いた遠隔PMTCは良いアイディア。また、セルフケアの継続実施を促すためにゲームの要素を付加することも良いアイディアだと思います。
- プレゼンテーションが分かり易く作られている。
- アイデアに関して目新しく斬新に感じる。
- 複数の着想力と、時流に合わせたオンライン診療に着眼を評価。
入賞1名
記念品※
※書籍「5つのスキル」+スポンサー提供商品

測定値でえらぶ! あなたにぴったりな歯間ブラシ
広島大学病院 臨床研修医
若松海燕さん

入賞(奨励賞)1名
記念品※
※書籍「5つのスキル」+スポンサー提供商品

外出先でも簡単!
歯磨きケアできる
ガムと
口腔洗浄液の一回分セット
日本歯科大学3年 佐伯啓さん

その他応募作品一覧
- おみくじフロス
- 歯磨き指導動画アプリ
- 習慣化させる歯磨剤の開発・販売
- 磨き残しが簡単にわかる機器とアプリの開発
- 染め出し液配合歯磨剤の開発
- 歯科アイドルの作成
- 歯科問診チャート
- セルフケアが好きになる…?やりたくなるCM作製
- アプリでつなぐセルフケアとプロフェッショナルケア
- マウスガード
- 多機能マスク
掲載メディア一覧
- 日本歯科新聞 株式会社日本歯科新聞社
- フレッシュアイ 株式会社スカラコミュニケーションズ
- 逗子葉山経済新聞 特定非営利活動法人 地域魅力
- 川崎経済新聞 一般社団法人カワサキノサキ
- 吉祥寺経済新聞 クロール株式会社
- 銀座経済新聞 株式会社フェイバー
- 六本木経済新聞 株式会社博報堂ケトル
- 立川経済新聞 株式会社キューブデザイン
- 八王子経済新聞 ファクトリージアス合同会社
- ヨコハマ経済新聞 NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ
- 自由が丘経済新聞 株式会社花形商品研究所
- 東京ベイ経済新聞 ドラドナッツ株式会社
- 市ケ谷経済新聞 株式会社ヴィズデザイン
- 調布経済新聞 NPO法人調布市地域情報化コンソーシアム
- 下北沢経済新聞 本屋B&B
- 品川経済新聞 有限会社ノオト
- 産経ニュース 株式会社産経デジタル
- 新宿経済新聞 クロール株式会社
- 赤坂経済新聞 株式会社博報堂ケトル
- シブヤ経済新聞 株式会社花形商品研究所
- 練馬経済新聞 株式会社ビーグル
- 財経新聞 株式会社財経新聞社
- 高円寺経済新聞 有限会社ホットワイヤーグループ
- アキバ経済新聞 デジタルハリウッド株式会社
- 日本橋経済新聞 株式会社SPソリューションズ
- 港北経済新聞 NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ
- 中野経済新聞 桔梗ICTパートナーズ株式会社
- iza(イザ!) 株式会社産経デジタル
- 朝日新聞デジタル&M 株式会社朝日新聞社
- ORICON NEWS オリコン株式会社
- ジョルダンニュース! ジョルダン株式会社
- Techable(テッカブル) 株式会社マッシュメディア
- 読売新聞オンライン 株式会社読売新聞社
- おたくま経済新聞 C.S.T Entertainment,Inc.
- BIGLOBEニュース ビッグローブ株式会社
- JBpress(日本ビジネスプレス) 株式会社日本ビジネスプレス
- 東洋経済オンライン 株式会社東洋経済新報社
- @DIME(アットダイム) 株式会社小学館
- PRESIDENT Online 株式会社プレジデント社
- マピオンニュース 株式会社マピオン
- 現代ビジネス 株式会社講談社
- STRAIGHT PRESS 株式会社マッシュメディア
- RBBTODAY 株式会社イード
- 時事ドットコム 株式会社時事通信社
- @niftyビジネス ニフティ株式会社
- Infoseekニュース 楽天株式会社
- Infoseekニュース 楽天株式会社
- OSDN Magazine 株式会社アピリッツ
- とれまがニュース 株式会社サイトスコープ
- エキサイトニュース エキサイト株式会社
- CNET JAPAN 朝日インタラクティブ株式会社
- NewsCafe 株式会社イード
- SEOTOOLS ブラストホールディングス株式会社
- ニコニコニュース 株式会社ドワンゴ
- BtoBプラットフォーム 株式会社インフォマート
審査委員長講評
審査委員長
日本歯科大学生命歯学部教授
羽村章
このたびは「JDCnaviアイデアコンテスト」にご応募下さいました歯学部学生・臨床研修歯科医師の皆様、意欲的な作品をお寄せいただきましてありがとうございました。
4月以降、新型コロナウィルス感染症の拡大で、大学での講義や実習が自宅学習に変更されたり、歯科医師臨床研修がスケジュール通りにスタートできなかったりと言う変則的な状況となりました。その中で市民が口腔のセルフケアを楽しく・好きになるアイデアを考えていただくことは、ご応募くださった皆さんにとって、歯科と社会とのつながりを改めて考える良い機会になったかもしれません。
コンテスト応募作品は16点、応募者は18名でした。
内訳は、1人1作品応募された方が6名、1人の方が複数の作品を応募された方が3名、2人から3人のグループで応募された作品は3組でした。所属別では、歯学部学生は13名、臨床研修歯科医師は5名でした。
審査員4名で審査した結果、最優秀を1点、優秀作品を2点、そして、入賞作品を2点、(うち1点は奨励賞)を選出しました。
東京医科歯科大学6年生、松坂裕梨さんの作品が最優秀賞に輝きました。
歯学部3・4年生からは3名の作品応募をいただきました。事前の予想では歯学部6年生からの応募が主で、臨床実習前の学年からの応募は無いと想定していましたので、良い意味で予想を裏切られました。OSCE前で臨床経験がほとんどない時期からアイデアを考えていただけたことを評価し、入選作品のうち、歯学部3・4年生の中で最も優秀な作品を奨励賞として表彰しました。歯学部中低学年の皆さんには来年以降も意欲的なアイデアを作品に昇華していただくことを期待しています。
イベント形式での表彰が新型コロナウィルス感染症により困難となったため、表彰はオンライン上で執り行いました。入賞作品はウェブページでご覧いただくことができます。
歯学部学生や臨床研修歯科医師にとどまらず、一般市民やメーカーの方々にもこれらのアイデアをご覧いただき、よりセルフケアを身近なものにして楽しく好きになっていただく機会が増えることを期待しています。さらに、アイデアの実現に向けて、発案者だけでなく歯科医療に携わる方々やメーカーの方々のご支援をお願いしたいと考えます。
最後に本コンテストを陰ながら支えてくださった事務局、協賛いただきました日本フィンランドむし歯予防研究会のメンバーの方々、株式会社ロッテに御礼申し上げます。