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  • 公開:2023/09/15
  • 更新:2024/05/15

【歯科医師臨床研修マッチングプログラム】アンマッチングになった時の打開策

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例年、10月下旬に発表される歯科医師臨床研修マッチングプログラム。

無事にマッチングされれば仮採用手続きを済ませ、あとは国家試験に向けて勉強に励むのみですが、残念ながらアンマッチングとなる場合も考えられます。


もしそうなってしまった場合は、すぐ次の手を打つ必要がでてきます。

マッチングプログラムの発表時期は国家試験への準備で精神的にも余裕を持ちにくい時期だと思いますが、決まらないままにしているのは得策ではありません。


“国家試験に受かっても行き先がない”という事態になりかねないので、それは避けなければなりません。

では、もしアンマッチングになってしまった場合は、どのように手を打つべきか。
本記事では神奈川県海老名市のベル歯科医院・鈴木彰院長のアドバイスも踏まえて手順と対策をまとめてみました。

もし、アンマッチングになってしまった場合、またご自身のまわりの方でアンマッチングとなってしまった方がいたら、ぜひこの記事を参考にしてみてください。


本記事の最後には、鈴木院長が直接相談に乗ってくれるサービスについてもご紹介しています。
ぜひ最後までお読みくださいね。

アンマッチングになった場合にまず着手するべきこと

まずは何よりも、研修施設先のリストアップをおこなう必要があります。リストアップの方法は下記の3つです。

  1. すでに受けた施設
  2. 受けなかったけれど候補としていた施設
  3. 候補としていなかったけれど、やりたい分野に近い研修が受けられる、あるいは通勤圏にある施設

この3つの方法でまずはリストに書き出します。

また、研修先の候補をリストアップする際には、いくつか参考にできるサイトがあるので、そちらを参考にしてみましょう。


・厚生労働省が管理する全研修施設のリスト
 https://www.mhlw.go.jp/content/001119979.xlsx
 https://www.mhlw.go.jp/content/001119980.pdf

・歯科医師臨床研修プログラム検索サイト「D-REIS」

 https://www.iradis.mhlw.go.jp/dries/pub/pd2.zhtml

・マッチング協議会、マッチングに参加している施設のリスト掲載
 https://drmp.jp/

なお、すでに受けてアンマッチングとなってしまった施設でも、まれに

  • 「仮採用手続きがされない」

  • 「国試不合格者が出た」

などの理由で空席になることがあります。

鈴木院長からのアドバイス

「自分が希望する研修が受けられる施設がどこにあるのかについては、大学の先生や予備校の先生で詳しい方に相談してみてもいいでしょう。
当院にメールをいただければ、私が相談に乗ります」


※鈴木院長への問い合わせ先は本記事の最後に記載があります。

リストアップした各施設の空席有無の確認

リストアップができたら、各施設の空席の有無の確認をしましょう。
(残席数は刻々と減少しますが、サイト内の空席情報は必ずしも随時最新情報にアップデートされていないので、あくまでも目安としてとらえましょう)

空席の有無の確認方法は下記の2つになります。

・歯科医師臨床研修マッチングプログラム
 https://drmp.jp/
・個別に施設に電話

研修施設は、厚生労働省との取り決めにより、定員をオーバーして採用することはできません。

空席があるかどうかをしっかり確認し、候補として残るところを選別してください。


鈴木院長からのアドバイス
「空席に対しての二次募集方法は各施設に任されています。
試験をするところもあれば、先着順のところもあります。


そのためにも早く手を打つことが重要なのです。」

空席有無の確認、学生からの問い合わせの実態

「マッチングに落ちた人は私だけですか?」

そんな不安をいだく方も多くいると思いますが、JDCnaviを運営するベル歯科医院にも、毎年空き状況の問い合わせがきます。

下記は鈴木院長が例として出してくれた実際の問い合わせです。


【2017年】
国家試験の結果発表後、Aさんより空席があるかどうかの問い合わせ電話がかかってきました。
その年はたまたま空きがあったのですぐに面接をし、研修医として採用が決定しました。


【2018年】
国家試験後の3月上旬には、Bさんから問い合わせがきました。
この時はあいにく定員が埋まっていました。


でも、何かしてあげられることがあればと思い、一度会って話を聞いたんです。
Bさんの希望している分野を聞き、その研修が受けられる施設をアドバイスしました。


後日、無事に決まったとの報告があり、現在は意欲的に研修に励んでいるそうです。


歯科医師臨床研修マッチングプログラムでアンマッチングになってしまった場合、残念な気持ちや次に何をするべきか不安になると思います。


ただ、鈴木院長が出す例のように、すぐにやるべきことを整理して動き出せば、その気持ちは払しょくできるものです。


鈴木院長からのアドバイス
「運よくBさんの希望に合った研修先が決まりましたが、国家試験が終わってから動き始めるのでは、研修先の選択肢は狭まっています。

ただ「空席があるから」という理由だけで、受けることになってしまいます。」


もし自分の希望に合っていない研修先だと、研修の途中でドロップアウトしてしまうことも想定されてしまいます…。

本記事の通りやるべきことは明白ですが、約300ある単独型・管理型研修施設の中で、希望にあった研修ができる施設を自分で探すのは大変です。



鈴木院長からのアドバイス

問題を先送りにしてはダメ。
研修施設を自分から探して能動的に応募しなければ、研修はできず、歯科医師になれません。


人生のターニングポイントでしっかりと手を打つことが重要です。
まだ間に合います。すぐに情報収集をしてください。

もし、鈴木院長のアドバイスを受けたいという方はこちらのアドレス(jdcnavi@dentalsoft.jp)に下記を記載の上、ご連絡ください。

個別に迅速にお返事いたします。

【メールに記載する項目】

  • 氏名

  • 学校名

  • マッチング登録した施設名

  • これから受けたい施設名

  • 研修先選びで重視するポイント(希望研修内容、立地、待遇など)


マッチングは就職試験と同様で、その施設に合った人物であるかを真剣に選考しています。

研修施設は学生側の真剣に応募する姿勢を評価します。
鈴木院長からは、その施設でどんなタイプの人が研修しているのか、環境はどうなのかなど、ベテラン歯科医師ならではのアドバイスもきっと聞くことができます。

皆様が一人でも多くの患者様を手当てする日が来ることを心より応援しています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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