こんにちは!
いつもJDCnaviをご覧いただきまして、ありがとうございます。
また、いつもたくさんのご意見、ご感想、ご質問をありがとうございます。
今回は、研修中の方からお寄せ頂いた質問にお答えいたします!
Q.「研修先がブラックなので研修先を移りたい…そのようなことは可能ですか?」
ずばりお答えすると、
A.「ルール上は、転籍できます」
ですが、転籍には多くの労力を要します。
なぜなら、
- 現在の研修施設から許可を得ること、
- 受け入れ先研修施設の許可を得ること、
- 現在の研修施設と受け入れ先施設の間で引継ぎをしてもらうこと、
- 厚生局の許可を得ること、
が必要となるからです。
受け入れ先の研修施設、つまり空席のある施設は各施設に問い合わせるなどして、自身で探さなくてはなりません。
転籍可のルールはあるとはいえ、現実に行うとすると時間も精神力も膨大に費やす作業となります。
まずは一呼吸おいて、「ブラック」と感じている要素は何か、ということを整理してみてください。
世間一般の労働環境やルールから逸脱している場合は、確かにブラックと言えるでしょう。
例えば、
・1日の就業時間が本来8時間のところ16時間も強制される
・週休2日と聞いていたのに休みがない
このようなケースは管轄の厚生局に相談しましょう。
《厚生局一覧》
●北海道厚生局(北海道)
→011-709-2311
https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/hokkaido/gyomu/gyomu/rinshokenshu/index.html
●東北厚生局(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県)
→022-726-9263
https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/tohoku/gyomu/gyomu/rinshokenshu/index.html
●関東信越厚生局(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県)
→048-740-0754
https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kantoshinetsu/gyomu/gyomu/rinshokenshu/index.html
●東海北陸厚生局(富山県、石川県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県)
→052-971-8836
https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/tokaihokuriku/gyomu/gyomu/rinshokenshu/ishi_daigaku_byoin.html
●近畿厚生局(福井県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)
→06-6942-2492
https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kinki/shinsei/iji/shikaishirinsho.html
●中国四国厚生局(鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県)
→082-223-8204
https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/chugokushikoku/gyomu/gyomu/rinshokenshu/index.html
●九州厚生局(福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県)
→092-472-2307
https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kyushu/iji/rinshokenshu/index.html
研修施設との相性の問題で、ブラックと感じている方も
・価値観や方向性が違う
・学びたい治療方針が異なる
そう感じることもあるかもしれません。
しかし、ただはねのけるのではなく、「自分の中で変わるべきことがあるか、是正すべきことがあるのか」をしっかり見直し、直すべきところは直す努力をしてみましょう。
そうしないと、たとえ転籍しても同じことが起こってしまうかもしれませんからね。
研修施設の転籍はルール上OKとはいえ、一番良いのは、転籍の必要のない研修先を選ぶことです。
今、5年次以下の学生の皆様へ
これから研修施設を選ぶ際には、
・安易に選ばない(先輩が行っているから、近いからという理由だけではダメ)
・情報を見る(自分が目指す方向と合っているか確認)
・比較する(他の施設と比べてどうか?)
・実際に見に行く(情報として記載されている通りか、雰囲気はどうか)
・先輩はどのような印象か、研修後の進路はどこか
・聞きたいことは聞く(回答を濁すようなら、その点も判断材料に!)
など、しっかりアンテナを張って選んでください。
有意義な研修期間を過ごすために、しっかり情報収集をしてくださいね!