せっかく国試に合格したが、
- アンマッチになってしまった。
- 研修先が見つからない
といった方々。
決まらないままにしているのは得策ではありません。
『卒業しても行き先がない』
という事態になりかねません。
では、どのように手を打ったらよいのか、神奈川県のベル歯科医院・鈴木彰院長にお話を伺いました。
1:これから応募したい研修施設をリストアップ
具体的には、
1・すでに受けた施設
2・受けなかったけれど候補としていた施設
3・候補としていなかったけれど、やりたい分野に近い研修が受けられる、あるいは通勤圏にある施設
をリストに書き出します。
研修施設リストはJDCnaviと歯科医師臨床研修プログラム検索サイト「D-REIS」で確認できます。
すでに受けて、アンマッチングとなってしまった施設でも、まれに仮採用手続きがされない、国試不合格者が出た、などの理由で空席が出ることもあります。
自分が希望する研修が受けられる施設がどこにあるかについては、大学の先生や予備校の先生で詳しい方に相談してみてもいいでしょう。
2:各施設に空席の有無の確認
リストができたら、各施設の空席の有無の確認を。
(残席数は刻々と減少しますが、このサイトの空席情報は必ずしも随時最新情報にアップデートされていないのであくまで目安に)
- JDCnaviをチェック
- 歯科医師臨床研修プログラム検索サイト「D-REIS」をチェック
- 個別に施設に電話連絡
で行います。
研修施設は、厚生労働省との取り決めにより、定員をオーバーして採用することはできません。
空席があるかどうかをしっかり確認し、候補として残るところを選別してください。
「空席に対しての2次募集方法は、各施設に任されています。
試験をするところもあれば、先着順のところもあります。
そのためにも、早く手を打つことが重要なのです」。
毎年、研修医の空き状況の連絡を受けます
ベル歯科医院にも、毎年空き状況の問い合わせが来るとのこと。
「2016年の国家試験の結果発表後、Aさんより空席があるかどうかの問い合わせ電話がかかってきました。
その年は、たまたま空きがあったので、すぐに面接をし、研修医として採用が決定しました。
2017年の国家試験の結果発表後、3月上旬には、Bさんから問い合わせが来ました。
この時はあいにく定員いっぱいでした。
でも、何かしてあげられることがあればと思い、一度会って話を聞いたんです」。
Bさんの希望している分野を聞き、その研修が受けられる施設をアドバイスしたと話す鈴木院長。
後日、無事に決まったとの報告があり、現在は意欲的に研修に励んでいるそうです。
運良くBさんは希望に合った研修先が決まりましたが、
国家試験が終わってから動き始めるのでは、研修先の選択肢は狭まっています。
ただ「空席があるから」という理由だけで、受けることになってしまいます。
希望に合っていないと、研修の途中でドロップアウトしてしまうことも。
約300ある単独型・管理型研修施設の中で、
希望に合った研修ができる施設をこれから自分で探すのは大変です。
鈴木院長のアドバイスを受けたいという方は、
・氏名
・学校名と学年
・マッチング登録した施設名
・これから受けたい施設名
・研修先選びで重視するポイント(希望研修内容、立地、待遇など)
を明記の上、
jdcnavi@dentalsoft.jp
までメールをお送りください。
個別に迅速にご返事いたします。