なぜ、歯科医師臨床研修制度が出来たのでしょうか?
「大学の教育の中で十分な臨床研修を行うことが困難だから」です。
卒業後にも更なる教育の必要性が求められ、
疾患の把握や治療、器具の扱い、
訪問治療や有病者への対応 etc.
現場で経験を積む期間を設けることが
制度化されました。
ちなみに、歯科大学は文部科学省の管轄。
つまり、大学の講義や研修、大学を
卒業するまでは文部科学省の管轄です。
一方、歯科医師国家試験、
そして歯科医師臨床研修制度は
厚生労働省の管轄です。
例えば、学んだ大学の附属病院で研修を受けると
「学生→研修医」の流れは連続している事柄のように見えますが、
求められている成果が異なります。
監督している機関が変わったということを
認識して臨床研修を受けると、
視野に入ってくるものも変わるのではないでしょうか?
求められている歯科医師像とは?
さて、厚生労働省は
どんな歯科医師を求めているのでしょうか?
歯科医師臨床研修制度は、5年に一度見直されます。
直近では、2021年の3月に新しい制度への手直しが行われました。
現在、研修制度改正に向けてのワーキンググループが設置され、
高齢化が進む日本でどのような歯科医師が求められるのか、
そしてそのニーズに応える歯科医師を養成するためにどのような研修が必要なのか、
協議が進められています。
国が、国民が必要としている歯科医師像を理解しておくことは、
皆さんの進路を考え、歯科医師として生計を立てるうえで
非常に大切だと思います。
しっかりアンテナを張っておきましょう。
このことを踏まえて、以下のサイトをみて「歯科医師臨床研修」の理解を深めましょう。
【基礎知識】歯科学生なら知っておくべき「歯科医師臨床研修」
→https://www.jdc-navi.com/blog/details.jsp?id=122