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  • 公開:2022/06/07
  • 更新:2022/06/07

【研修先を選んだ理由とは?】臨床研修医インタビュー

高柳 遼

高柳 遼 歯科医師

さて、今回は、神奈川県海老名市のベル歯科医院で研修中の高柳 遼(たかやなぎ はるか)歯科医師に登場していただきます!

東京医科歯科大学を卒業し、研修医として日々の業務に喰らいつく高柳歯科医師。

どのような話が聞けるのでしょうか?

研修先を決めた理由



初めまして! 
研修歯科医師の高柳遼です。

私自身、このブログを読んでいて、先輩方がインタビューで登場しているのを見ていたのですが、こんなに早く自分の番が来るとは!!! 

偉そうなことは言えませんが、私なりにお話し出来ることがあればと思います!

よろしくお願い致します(*^▽^*)



さて、まずは、私が研修先を決めた理由からお話します。

とにかく「予防歯科」をしたくて、、、

東京医科歯科大学の協力型施設先としてここを見学したのが始まりです。

大学院では、僕が本当にやりたかった事はできないと分かり、志望しました。

なぜ、「予防歯科」かというと、通常の歯科は、「むし歯になる→治療する→終わる、そしてまたむし歯になった時に患者様が来院」

上記のサイクルの繰り返しですよね。

予防歯科だと、「むし歯になる→治療する→終わる→継続的に診て管理できる」

さらに、「むし歯はないけど、より良い口腔環境にしたい」というニーズにも応えることが出来ます。

困っている患者さんを助けるだけでなく、患者様のポジティブな状態から関わることが出来ることに魅力に感じました。

院長のビジョンを伺い、ここしかない!という直感に飛び乗りました。
(実は他の施設は見学しませんでした)

一日のスケジュール



日々の研修は主に歯科医師部署のリーダーが指導して下さいます。

現在、私自身は一日に6~7人程の患者様を診ています。

出勤後、朝礼前までに(朝礼は9時半から始まります)、今日診療予定の患者様のカルテを確認し、要点をまとめ、患者様毎にタイムスケジュールを立てます。

そして、指導医に内容を報告、朝礼後は院長に内容を報告します。
(院長への報告は、全ての歯科医師がしています。万全の態勢で診察に臨んでいます!)

開院後は、担当患者の診療、それ以外の時間はアシストや見学をします。

閉院後は、歯科医師と歯科衛生士による予防のミーティング、歯科医師と歯科助手のフィードバック、指導医への事後報告、歯科医師ミーティングを行います。

そして、日報記入や片付けをして家路につきます。

診療内容や時間は?

私自身、現在は平均して、ひと月に130人ほどの患者様を診ます。
担当している患者様は230人ほど。

診察内容は、CR、エンド、リコール(定期検診)が多いですね。
ペリオは、歯科衛生士さんと協力して進めています。
補綴系は、指導医や先輩歯科医師と相談し合って進めています。
自費診療を希望されたら、こちらも指導医や先輩歯科医師に依頼してバランス良く行っています。


 一人あたりの診療時間は、定期健診は15分、処置は45分が多いですね。
処置は30分で出来るようになることを目標としています。

カルテチェックシートや術前レポート(慣れたらメモ程度)は、全ての患者さんで必ず用意し、事前にどんなことをしてどんな説明や提案が出来そうか想定しています。

でも、診察を始めた頃は、「もっとこうするべきだった」と、あとから思う事が多くて…
今では大分解消されましたが。


「正しい方法で数をこなす」ことを毎日心がけています

診療以外の学びの場

診察以外の業務、というか学びの場もあります。

鈴木院長は、国内外での研修や講演、学会、勉強会などへの参加も積極的で、私も時々お供させていいただいています。

夏には、タイでご遺体にインプラント施術をする実習が行われたのですが、私自身は見学と雑用のみでしたが、間近で見るという貴重な体験が出来ました!
日本では出来ませんからね!

予防学会などでは、様々な予防の知識を得ることが出来たり、他院の先生方のお話が伺えたりと、院内とは異なった形で勉強することが出来ました。

大変でも感じるやりがいとは



歯科医師をやって良かったな、と思うのは、やはり患者様に感謝されたときです。

「先生の麻酔全然痛くなかったです」と言われた時は、本当に嬉しかったし、自分の成長を感じました。

まあ、今はまだ胃がキリキリすることの方が多いのですが…

今の一番の課題は、やはり患者様への対応ですね。

「この人は何を求めて、どうしてそう思うのか、だから何を提案するのが良いのか」
といったことをお話しする中で見出しいくことの難しさと日々格闘しています。

予防は決して押し付けるものではありませんしね。

学生へのメッセージ

まずは卒業試験、国家試験を通過しましょう!!!

そして、どんな歯科医師になりたいか?

そのためにどこで研修するか?
(6年生のみなさんは既に決まっていると思いますが)

そのために研修終了後どうすべきか?

常に目標を持って人生の決断をして下さい

もし、研修後に大学に戻るならば、研修をスタートしてすぐの5月には申請しなければなりません。

この時点で「どんな歯科医師になりたい」ということがイメージ出来ていないと、動きが取れなくなってしまいます。

研修が始まってしまうと、忙しくて考える余裕もなくなりますしね。

下級生の皆さんは、あちこちの医院を見学に行くことも大事だと思います。
(ここだけの話ですが、就職してしまうとなかなか見学に行きづらいですから。色々な意味で…)

見学する中で、自身の目指す方向も見えてくると思います。

6年生の皆さんは、来年皆さんの事を待っている患者さんのために、今は一分一秒でも長く勉強して試験を通過して下さいね!

そして、来春現場に立ったら、「今日来てくださった患者様に出来る最大の事は何か、そのために必要なことは何か」を常に意識して下さい。

応援しています!



 

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