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インタビューINTERVIEW

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  • 公開:2021/10/08
  • 更新:2021/10/08

【矯正専門医に必要なスキルとは?】現役矯正歯科医師に聞きました!

佐々木 啓真

佐々木 啓真 歯科医師

今回は、1992年よりベル歯科医院に勤務している佐々木歯科医師に歯科矯正についてお話を伺いました!

矯正歯科医師になったワケ

現在は、ベル歯科医院ほか2院に勤務するとともに、自宅の仕事部屋でも業務に励む日々を送っています。

「私自身も『受け口』で、小学生から高校生まで矯正をしていました」と話す佐々木歯科医師。

当時は矯正専門医の数も少なく、電車を乗り継いで治療に通ったとのこと。

「自分の歯並びにコンプレックスも感じていたので、改善出来たことは本当に嬉しかったですね。
今ほどメジャーではなかった矯正治療をさせてくれた親にも感謝しています」
と当時を振り返ります。

そんな自身の体験や喜びを経て、矯正専門医を志したと話す佐々木歯科医師。

「器具をつけるストレス、治療が長期に渡ることへのストレスは私自身実感しているので、患者様の不安やストレスを少しでも和らげるように気を付けています。
治療の際は、可能な限り複数の矯正プランを提示し、患者様の希望を聞き、一番良いプランを患者様と一緒に考えるようにしています」

治療のモチベーションアップにも配慮する佐々木歯科医師。

「患者様も保護者様も、協力してくれる度合いや熱心さが本当に様々です。
最初の状態と、現在の状態を写真で見比べてもらって、ヤル気を出してもらうようにしています。
治療は長期に渡るので、そのあたりのケアもしっかりしていきたいですね」
と話してくれました。

矯正専門医師になるために必要なのは、○○だ

ズバリ、矯正専門歯科医師になるために必要なことって、何だと思いますか?

佐々木歯科医師によると、
「矯正専門歯科医師になるためには、大学を卒業した後に研修医として働き、その後大学の矯正科で2~3年勉強しなければなりません。
月曜日から金曜日まで大学でみっちり勉強、そして、週末は生活のために歯科で働く人がほとんど。
体力がないととても勤まりません」

というわけで、答えは、
「体力」だそうです!

皆さん、体力に自信ありますか?

しっかり睡眠と栄養を取って、(
コンビニばかりじゃダメです!)適度な運動をして、心と体の英気を養ってくださいね。

「患者様の症状は千差万別。
矯正治療は症例を通してしか学べない面がかなりあるので、治療現場を見学することをはじめ、患者さんを『診る』経験の蓄積が重要です。
矯正専門医を目指す皆さん、頑張って一つでも多くの症例を診てください」
とエールを送ってくれました。

矯正治療のこれから

「以前に比べると、お子さまの歯並びを良くしたいとおっしゃる親御さんが確実に増えていると思います。
歯並びを良くすると見た目が美しいだけでなく、子どもの成長や健康にも良い影響を及ぼすという知識が広く浸透してきていることが背景にあるのではないでしょうか」
と話す
佐々木歯科医師。


これまでに治療した患者数は、およそ4,000人。

その大半が子どもとのこと。

「最近の子どもは、歯が大きく、顎が小さい子が多いように思います。
歯を抜くケースもありますが、早めに治療を始めることで抜歯を避けられることも。
ミニインプラントなど、新しい技術の採用により、より難しい症状の患者様への治療が可能になるなど技術も日々進歩しています」
と話します。


また、予防歯科との連携についての重要性も感じているとのこと。

「ベル歯科医院のように予防歯科にも力を入れている医院では、矯正治療中に高まりがちな、う蝕や歯肉炎のリスクが非常に低く抑えられています。
仮に発症しても早い段階で対処できるので安心感がありますね」

矯正専門歯科医師としての働き方は、大学に勤務する、開業する、開業医に勤務する、複数の開業医に勤務するなど、さまざま。

佐々木歯科医師は、ベル歯科医院ほか2つの開業医に勤務しています。

「それぞれの医院のルールがあるので、それに慣れるのは最初は難しかったです。
と同時にその環境の違いが勉強にもなります」

今後の自身の目標を伺うと、「ベストを続けているので、『それをキープすること』を心がけています」とキッパリ。

日々の治療への真摯に向き合い続けているからこそ出てくる言葉が、ズシリと心に響きました。

矯正医を目指す皆さんの参考になれば幸いです。



 

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